かつての私は「いつか使うかもしれない」「捨てるのが面倒くさい」という理由で家中に空き箱や中身の入った段ボールを溜め込む典型的な「段ボール収納愛好家」でしたが度重なるゴキブリとの遭遇と底知れぬ恐怖に耐え兼ねある日一念発起して家中の全ての段ボールを処分するという荒療治を決行しました。その作業は想像を絶するもので埃にまみれながら数十個もの箱を解体し中身を選別していく過程で何度か彼らの痕跡である黒い糞や死骸に遭遇し悲鳴を上げながらの戦いとなりましたが全てを終えてゴミ収集車が茶色の山を運び去った後に訪れたのは劇的な環境の変化と心の平安でした。まず部屋の空気が明らかに変わりました。段ボールが吸着していた湿気や独特の紙の匂いそしてカビ臭さが消え空間全体がカラッと清浄になったことを肌で感じることができました。そして何より大きかったのは精神的な変化です。以前は物陰や押し入れを開けるたびに「またゴキブリが出るのではないか」という不安が脳裏をよぎりビクビクしながら生活していましたがプラスチックケースに整然と収まった荷物を見るたびに「ここには奴らは入れない」という確固たる自信と安心感を得ることができるようになったのです。収納を見直す過程で不要な物を大量に断捨離したこともあり部屋が広くなり掃除もしやすくなったことで埃が溜まりにくくなり結果としてゴキブリが好まない清潔な環境を維持する好循環が生まれました。今ではスーパーで買い物をしても段ボールを持ち帰ることは絶対にしませんし通販の荷物が届いたら玄関で即座に開封して箱を潰すことが完全に習慣化しています。段ボール収納を捨てるという行為は単なるゴミ捨てではなく恐怖と不安に支配された生活からの脱却であり自分と家族の平穏な日常を取り戻すための儀式だったのだと今なら胸を張って言えます。もしあなたが今段ボールに囲まれた生活をしているなら勇気を出してその壁を取り払ってみてください。そこには虫の影に怯えることのない本当に快適で自由な暮らしが待っているはずですから。
段ボール収納を捨ててゴキブリの恐怖と決別