家に蜂が入ってきた時の絶対的行動
ある晴れた日、開け放った窓から、ブーンという不穏な羽音と共に、招かれざる客、蜂が侵入してきた。その瞬間、私たちの平和な日常は、一瞬にして緊張と恐怖に包まれます。パニックになり、むやみに騒ぎ立てるのは最も危険な行為です。家に蜂が入ってきた時に、まず取るべき絶対的な行動原則は、「刺激しない」「冷静に見守る」「出口へ誘導する」の三つです。まず、何よりも重要なのが「刺激しない」ことです。蜂は、こちらから攻撃しない限り、理由なく人を刺すことはほとんどありません。大声を出したり、手で払いのけようとしたり、殺虫剤をいきなり吹きかけたりといった行動は、蜂を興奮させ、防御本能から攻撃的にさせる最悪の選択です。まずは、その場にいる全員が、ゆっくりと、静かにその部屋から退避します。ペットや小さなお子さんがいる場合は、最優先で安全な場所へ移動させましょう。次に、「冷静に見守る」ことです。蜂は、本来、閉鎖的な空間を好みません。彼ら自身も、間違って入ってしまった状況に混乱し、必死で出口を探しています。部屋を安全な場所からそっと覗き込み、蜂がどこにいるのか、どのような種類なのか(可能であれば)を確認します。多くの場合は、光のある窓辺や、照明の周りを飛び回っているはずです。そして、最後のステップが「出口へ誘導する」ことです。まず、部屋の照明をすべて消し、室内をできるだけ暗くします。そして、蜂がいる窓とは反対側のカーテンを閉め、出口となる窓だけを全開にします。蜂は、明るい場所へ向かう習性(正の走光性)があるため、自然と開け放たれた窓へと誘導され、外へ出ていきます。この間、決して焦らず、蜂が自ら出ていくのを辛抱強く待ちます。時間はかかるかもしれませんが、これが最も安全で、確実な対処法なのです。